2011年3月21日■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

政府、ホウレンソウなど出荷制限指示 

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政府の原子力災害対策本部(本部長・菅直人首相)は21日、農畜産物から食品衛生法の暫定基準値を超える放射性物質が検出されたことを受け、福島、 茨城、栃木、群馬の4県知事に対し、各県でとれたホウレンソウとカキナ(おひたしなどで食べるアブラナ科の野菜)、福島県生産の牛の原乳について、原子力 災害対策特別措置法に基づき、当分の間出荷を控えるよう指示した。枝野幸男官房長官は過剰反応せず冷静に対応するよう呼び掛けた。

 同法に基づき国内で生産された農畜産物の出荷制限指示が出たのは初めて。

 枝野氏は21日の記者会見で、検出された放射性物質について「人体に影響を及ぼす数値ではない。暫定基準値を超えているものを口にしたとしても、健康に影響を与えるものではない」と強調した。

 出荷制限で損害を被る農家などへの補償に関しては「まずは東電が責任を持つが十分できない場合には、国がしっかり担保する」と述べた。

 暫定基準値を超える放射性物質が検出された千葉県旭市産のシュンギクは、今回制限指示の対象とはなっていないが、厚生労働省の大塚耕平副大臣は21日夜の記者会見で「今後さらに検査を続ける中で判断したい」との考えを示した。

 大塚氏は出荷制限指示の解除手続きに関しては「初めての出来事なので、そのこと自身も検討課題だ」と述べるにとどまった。

 同省では海産物についても早急に調査を実施するよう地方自治体に求める方針だ。

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福島県産ホウレンソウ2千キロ超が流通 汚染は不明、回収せず

福島県は21日、県産のホウレンソウが12~18日に関東地方で70キロ、県内で2710キロ流通していたと発表した。放射性物質に汚染されているかどうかは不明としている。

  県は21日、政府からホウレンソウとカキナ、原乳の出荷停止を指示されたのを受け、農家に出荷自粛をあらためて要請した。既に流通しているホウレンソウは 「出荷物がすべて危険というわけではない」として回収しない方針。県産野菜全般のモニタリング調査結果は一両日中に出る見込み。

 一方、県は川俣町の酪農家13軒のうち12軒で生産された原乳の検査で、6軒分から暫定基準値(1キロ当たり300ベクレル)の1・2~17・6倍となる360~5300ベクレルの放射性ヨウ素を新たに検出した。人体への影響はないとしている。

2011.3.21 22:35

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ホウレンソウ出荷自粛の被害を補償、農水副大臣

茨城県産のホウレンソウから食品衛生法の暫定基準値を超える放射性物質が検出された問題で、農林水産省の筒井信隆副大臣は21日、同県農業協同組合中央会(JA茨城県中央会)の市野沢弘会長と面会し、出荷自粛による被害を補償する考えを明らかにした。

 市野沢氏が補償を要請したのに対し、筒井氏は、事故を起こした福島第1原発を運営する東京電力と相談し、補償内容を決める意向を示した。

 茨城県は、県内で基準値を超えるホウレンソウが見つかったことを受け、出荷自粛を農家やJAなどに要請している。

2011.3.21 17:24

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「できるだけ控えて」4県の家庭菜園 原子力安全委員会

政府の「原子力安全委員会」(班目春樹委員長)は21日、政府が屋内退避を指示した区域内の居住者と区域外居住者それぞれに外出や飲食に関する注意を呼びかけた2種類の文書を発表した。

  区域外居住者に対しては「被曝(ひばく)に特段の注意を払う必要はない」としながらも、外出時よりも飲食によって体内に取り込む放射性物質の方が「身体へ の影響が大きい」と指摘。その上で、野菜については出荷制限の基準値以下の放射性物質しか検出されていないものでも「ご心配な方は、水洗いをしたり、外皮 を取ったりする」ことを勧めている。

 また、野菜の出荷制限地域(福島、茨城、栃木、群馬4県)に住む人に対し、屋内退避の必要はないが、家庭菜園で作った葉野菜は「できるだけ食べることを控えてください」とした。

2011.3.21 23:27
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埼玉県産ホウレンソウは基準値以下

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110321/dst11032119310072-n1.htm

埼玉県は21日、熊谷、深谷、本庄の北部3市で20日に採取したホウレンソウの放射性物質の影響を調査した結果、5検体とも食品衛生法の暫定基準値を下回ったと発表した。県のホウレンソウ出荷額は全国一(平成21年)で「埼玉県産は安全」としている。

 放射性ヨウ素は最大で1キロ当たり1900ベクレル(基準値2000ベクレル)、放射性セシウムは最大173ベクレル(同500ベクレル)だった。

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2011年3月22日■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

厚労副大臣、ホウレンソウなどの「出荷制限やむを得ない措置」

厚生労働省の大塚耕平副大臣は22日午前の参院予算委員会で、農畜産物から放射性物質(放射能)が検出されたことを受け、政府が福島、茨城、栃木、 群馬各県でとれたホウレンソウとカキナ、福島県生産の牛の原乳の出荷制限を指示したことについて「暫定規制値を上回る検体がいくつも出ている状況にかんが み、消費者の安心(を確保し)、産地の皆さんの風評被害を最小限に食い止めるためやむを得ない措置として決定した」と説明した。

 大塚氏はさらに「規制値を上回っても直ちに人に影響が及ぶものではないことを理解いただきたい」と強調した。2011.3.22 10:56

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枝野氏、食品衛生法の暫定基準値「保守的数字」念のための措置

枝野幸男官房長官は22日午前の記者会見で、食品衛生法の暫定基準値について「保守的な数字だ」と説明、出荷停止は念のための措置と強調した。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110322/dst11032211430027-n1.htm
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海水中の放射性ヨウ素、汚染海域は拡大 放水口付近は濃度下がる 

東京電力福島第1原発の放水口付近の海水から高濃度の放射性ヨウ素などが検出された問題で、東電は22日までに、放水口付近を含む4地点で海水に含まれる放射性物質を調査した。

 調査は第1原発から南に約20キロ以内で実施。その結果、放水口付近の放射性ヨウ素は国が定める濃度限度の29・8倍で、前日の126・7倍を下回った。

 ただ、ほかの3地点でも16・4~80・3倍と濃度限度を上回っており、同社は「普通でない汚染が広がっている」と危機感を募らせている。

 同社では、「放射線源が移動したか、空気中の放射性物質が川で集約されたのか、いろいろな可能性が考えられる」と指摘。今後、データを蓄積し、漏れ出した経緯も含めて原因を究明する。

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規制値超えた食べ物続々 安心して食べるには 水で洗えば放射性物質が半減

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110322/dst11032201250003-n1.htm

福島第1原発の事故以降、各地のホウレンソウやカキナ、原乳などから暫定規制値を上回る放射性物質が検出され、国が出荷制限を指示した。気になる疑問や注意点をまとめた。

 Q なぜ葉ものの野菜から検出されるの?

 A 放射性物質は風で運ばれて付着するため、ホウレンソウのように表面積が大きいものほど付着しやすい。キャベツやハクサイは表面の葉には付くが内側には付着しにくいため、表面の葉をはがすとよい

 Q 政府が出荷制限の指示を出したけど

 A 政府は暫定規制値を超えたためと説明している。規制値を設定したときから、上回った場合は出荷を制限する方針だった。ただ、政府は今後も放射性物質の観測を続け、出荷制限の品目などは変化することもありうるとしている

 Q ジャガイモなど根菜類は大丈夫?

 A 土の中に入っている根菜類は、土が放射性物質の付着から守ってくれている。雨などから放射性物質が土中に入ったとしても、根菜が吸収するのはごく微量で人体に影響はない


Q 野菜を食べるときに注意することは

 A 日本分析センター(千葉)は「検出された数値は人体に影響を与えることはない」とした上 で、「野菜を水で洗えば付着している放射性物質が半減し、煮れば3分の1まで取り除くことができる。ただ、煮汁は放射性物質が含まれるので飲むのはなるべ くなら避けたほうがいい」と説明している

 Q 肉や魚は大丈夫?

 A 家畜は放射性物質を含む水分を大量に取ることで放射性物質を体内に蓄積するため、直接付着している野菜などと比べて検出値は小さくなる。魚も海水や食物連鎖の中で放射性物質を取り込むが、間接的な摂取となるので量は少ない

 Q 牛乳や鶏卵は?

 A 乳牛が水分から放射性物質を体内に取り込んだ場合は、多くが尿や原乳として体外に排出される。水分を多く含む牛乳のほうが肉より影響が大きいといえる。卵の場合は産むまでに時間があるので、含まれる放射性物質の数値は減ると考えられる

 Q 肉や魚からは検出されていない

  A これまで検出の報告はない。もっとも20日に野菜から暫定規制値を超える放射性物質が検出された栃木、群馬両県、東京都(検出は千葉県産の野菜)では 肉や魚の検査をしていない。検査は影響の出やすい露地植えの葉物野菜や原乳、主要な産品など、自治体ごとに優先順位を決めているためだ

Q 食べたら体内に蓄積されないの?

 A 仮に体内に入っても放射性ヨウ素は8日間で放射線量が半減し、16日後には4分の1まで減少する。放射性セシウムも多くは体外に排出されるため長く体内に蓄積されるとは考えにくい

 Q ハウス栽培は?

 A ビニールハウスなどが放射性物質から作物を保護する役割があるので、ハウス栽培の野菜には付着しにくい。ただ、換気が行き届くハウスだと放射性物質を含む外気を取り込むことになるので効果は少ない

 Q 政府が出荷停止の指示を出したがなぜ

 A 政府は暫定規制値を超えたためと説明している。規制値を設定した時から、上回った場合は食品衛生法に基づき出荷を停止する方針だった。ただ、政府は今後も放射能物質の観測を続け、出荷停止の品目などは変化することもありうるとしている。




2011年3月23日■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

新たに福島産コマツナ…、茨城産パセリなど出荷停止を指示

link  2011.3.23 10:02


菅直人首相(原子力災害対策本部長)は23日午前、東京電力福島第1原子力発電所の事故の影響で食品衛生法の暫定基準値を超える放射性物質(放射 能)が検出されたとして、福島県の佐藤雄平知事に対し同県産のコマツナ、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、カブなどの出荷を当分の間、控えるよう指 示した。

 茨城県の橋本昌知事に対しては、原乳とパセリについて同様の指示を出した。

 出荷制限は、原子力災害対策特別措置法に基づく措置。21日には福島、茨城、栃木、群馬の4県知事に各県産のホウレンソウとカキナ、福島県生産の原乳に対する指示が国内で初めて出された。今回が2回目。

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ブロッコリー、コマツナも基準超え 福島県産から検出

link  2011.3.23 04:34

東京電力福島第1原発の放射能漏れ事故以降、周辺の野菜などから食品衛生法の暫定基準値を超える放射性物質(放射能)が相次いで検出されている問題 で、厚生労働省は23日、福島県産のブロッコリーなど野菜11品目から、暫定基準値を大幅に超える放射性物質を検出したと発表した。

 最も 値が高かったのは同県本宮(もとみや)市産の葉物野菜のクキタチナで、セシウムが基準値(1キロ当たり500ベクレル)の164倍に当たる8万2千ベクレ ル検出された。同じクキタチナからは基準値(同2千ベクレル)の7・5倍に当たる1万5千ベクレルのヨウ素も検出された。

 同省は、同県産のクキタチナのほかブロッコリー、ホウレンソウ、コマツナ、キャベツなど11品目は当分食べないよう呼び掛けた。

 同省によると、福島県内ではJA全農を通じて流通するすべての露地野菜は21日以降、出荷を自粛している。しかし、JA以外の流通経路で、ホウレンソウとカキナを除く露地野菜は出荷された可能性がある。

  今回、放射性物質の量が最も多く検出されたクキタチナを約10日間、1日100グラムずつ食べ続けた場合の被(ひ)曝(ばく)量は、1年間で人が自然に浴 びる線量の約半分に相当するといい、同省は「これらを食べ続けると、一般人の被曝してよい線量を上回るリスクがある」と説明した。

 既に出荷停止になっているホウレンソウについても、田村市産品で基準値の80倍のセシウムが検出されたほか、泉崎(いずみざき)村、小野町、塙(はなわ)町、平田村、矢吹町、中島村の産品でも基準値を大きく上回ったという。

 同省は、茨城県でも水戸市と河内町で19日から21日にかけ採取した原乳と、鉾田市と行方(なめがた)市で採取したパセリから、基準値を超えるヨウ素やセシウムが検出されたと発表した.

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群馬のハウス野菜、原乳は検出も基準値下回る ホウレンソウやニラなど

群馬県の大沢正明知事は23日の記者会見で、県内でハウス栽培されたホウレンソウとニラ、シュンギク、コマツナの4品目の野菜から放射性ヨウ素とセシウムを検出したと発表した。いずれも食品衛生法の暫定基準値を下回った。

 県産の原乳からもヨウ素が検出されたが、基準値以下。セシウムは出なかった。野菜と原乳の採取日は22日。

 県によると、館林市のシュンギクから1キロ当たり1040ベクレルのヨウ素(基準値2千ベクレル)と115・9ベクレルのセシウム(同500ベクレル)を検出。太田市のホウレンソウはそれぞれ973ベクレルと113・5ベクレルだった。

 また前橋、高崎両市の農場の原乳から検出されたヨウ素は1キロ当たり39~40ベクレルで、乳児の基準100ベクレルと乳児以外の300ベクレルをともに下回った。

2011.3.23 23:01
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暫定基準値って何? 放射性物質の特性と食品平均摂取量で設定

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110323/dst11032320360060-n1.htm
厚生労働省が示している放射性物質の「暫定基準値」は、原子力安全委員会が作成した原子力防災指針の「飲食物の摂取制限に関する指標」を基に設定されている。

  指標では、摂取制限すべき放射性物質として、放射性ヨウ素▽放射性セシウム▽ウラン▽プルトニウムなど-の4つを選定。そのうえで、食品を(1)飲料水 (2)牛乳・乳製品(3)野菜類(4)穀類(5)肉・卵・魚・その他-の5項目に分け、それぞれの放射性物質の特性を加味して摂取制限の基準を定めてい る。

 例えば、放射性ヨウ素であれば、飲料水と牛乳・乳製品は1キロあたり300ベクレルで野菜類は2千ベクレル。野菜のうち根菜や芋、肉類や穀物はヨウ素には汚染されにくいため除外されている。

 原子力安全委員会などによると、指標の数値は、国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告などを基に算出した。

 放射性ヨウ素は年間約33ミリシーベルト、他の放射性物質は年間5ミリシーベルトまでなら、摂取しても安全と判断。その上で、日本人の平均的な食生活のデータも取り入れた。

 具体的には、成人の場合、1日の摂取量は飲料水1・65リットル▽牛乳・乳製品200グラム▽野菜類600グラム▽穀類300グラム▽肉・卵・魚・その他が500グラム。水など1日の摂取量が多いものほど、基準を厳しくする必要がある。

 厚労省の基準でも野菜類や肉類などに比べて、飲料水の基準値が厳しく設定されているのはこのためだ。

 ただ、今回の厚労省の基準は、食品の安全基準を定めた食品衛生法に、放射能の基準がないために取られた緊急措置。

 そのため、現在、内閣府の食品安全委員会が、同法に基づく新たな基準値の策定に向けた議論を進めている。

2011.3.23 20:35

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首相、新たに福島産コマツナ…、茨城産パセリなど出荷停止を指示 両知事に

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110323/plc11032310020001-n1.htm

菅直人首相(原子力災害対策本部長)は23日午前、東京電力福島第1原子力発電所の事故の影響で食品衛生法の暫定基準値を超える放射性物質(放射 能)が検出されたとして、福島県の佐藤雄平知事に対し同県産のコマツナ、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、カブなどの出荷を当分の間、控えるよう指 示した。

 茨城県の橋本昌知事に対しては、原乳とパセリについて同様の指示を出した。

 出荷制限は、原子力災害対策特別措置法に基づく措置。21日には福島、茨城、栃木、群馬の4県知事に各県産のホウレンソウとカキナ、福島県生産の原乳に対する指示が国内で初めて出された。今回が2回目。

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茨城県産の水菜から基準値超える放射性物質

厚生労働省は23日、京都市内の卸売市場で入荷した茨城県産のミズナから食品衛生法に基づく暫定基準値を超える放射性物質が検出されたと発表した。厚労省は茨城県に対し、葉物野菜について幅広く検査を強化するよう要請した。  厚労省によると、京都市内の市場で茨城県産のミズナ、ハクサイ、チンゲンサイ、群馬県産ネギの4検体の放射性物質を調べた結果、ミズナから1キロ当たり 2000ベクレルの基準値を超える3400ベクレルの放射性ヨウ素と基準値500ベクレルを超える560ベクレルの放射性セシウムが検出された。ほかの野 菜からは検出されなかった

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110323/dst11032322590073-n1.htm
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栃木のイチゴ、トマト、ニラは基準値以下「人体影響なし」

栃木県は23日、県内で22日に採取したイチゴ、トマト、ニラについて、東京電力福島第1原発事故に伴う放射性物質の影響を調査した結果、いずれも食品衛生法の暫定基準値を下回ったと発表した。

  今回調査したのは、出荷時期を迎えている主要農作物の3品目で、それぞれ3カ所から採取した。イチゴは放射性セシウムが1キログラムあたり6・ 74~13・03ベクレル(基準値500ベクレル)で、放射性ヨウ素は59・5~68・7ベクレル(同2千ベクレル)だった。トマトとニラも基準値を大き く下回り、県は「人体に影響は全くない」と強調した。

 県は、政府が放射性物質が検出された県産ホウレンソウとカキナを出荷制限したことを受け、出荷時期を迎えている主要品目について新たに調査した。キュウリ、レタス、アスパラガス、シュンギクは24日に行う方針だ。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110323/dst11032321200067-n1.htm
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福島県産クキタチナは基準の164倍セシウム 厚労省

福島第1原発の放射能漏れ事故後、周辺の生鮮食料品などから食品衛生法の暫定基準値を超える放射性物質(放射能)が相次いで検出されている問題で、厚生労 働省は23日未明、福島県産ブロッコリーなどから基準を超える放射性物質が検出されたと発表した。最も値が高かったのは同県本宮市産クキタチナで、セシウ ムが基準の164倍検出された。
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厚労省、出荷制限地域の埼玉、千葉など隣接6県で放射能検査

厚生労働省は23日午前、菅直人首相が農産品の出荷制限指示を出している福島県など4県に隣接する6県に対し、放射性物質の検体検査を行うよう通知 した。通知を出したのは宮城、山形、埼玉、千葉、新潟、長野の6県。ホウレンソウなど葉物を中心に検査を求め、必要な場合は国の関係機関が検査を支援す る。

 一方、厚労省の大塚耕平副大臣は23日昼の記者会見で、出荷制限から一段階強い摂取制限も首相指示に加えられた理由について、「(放 射性物質の)基準値を大きく超える検査結果が出たことが理由だ」と指摘。ヨウ素よりも半減期が長いセシウムが高い濃度で検出されたことや、福島第1原発の 事故が収束していないことも理由に挙げた。

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2011年3月24日■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□



2011年3月25日■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

農産物の暫定基準値、緩和要請 茨城知事が厚労相に

暫定基準値を超える放射性物質が検出された農産品に対する出荷制限について、茨城県の橋本昌知事は25日、細川律夫厚生労働相に、基準値を緩和する よう求める要望書を提出した。野菜の暫定基準値は放射性ヨウ素で1キログラム当たり2000ベクレル。茨城県産のホウレンソウやパセリなどが出荷制限の対 象となっている。

 要望書では「2千ベクレルの野菜30品目を20グラムずつ1年間食べ続けた場合、CTスキャン1回分(6・9ミリシーベルト)の放射線量にも満たない」として基準値の改訂を求めているほか、基準値を下回った場合の迅速な指定解除を要望している。

  橋本氏は鹿野道彦農林水産相とも会談し、「県産品が売れず、価格が大きく下落するなど風評被害が大変厳しい」と訴えるとともに、出荷制限が県単位で実施さ れていることには「福島第1原発から65キロ離れた圏内の地域も195キロの地域も同じ規制となるのは大ざっぱすぎる」と見直しを求めた。

2011.3.25 21:26
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「青酸カリが入っているわけじゃない」 石原氏福島で、野菜出荷停止について

東京都の石原慎太郎知事は25日、福島市の同県災害対策本部を訪れ、佐藤雄平知事と会談した。石原知事は会談後、国が葉もの野菜の出荷停止自粛の根 拠として示している暫定規制値について、「論拠があるようでない。福島産というだけですべて対象にするのは厳しい」と批判した。

 石原知事はさらに「風評被害で農家は困るが、東京も4月になると(野菜が品薄になって)困る」と強調。「青酸カリが入っているわけじゃない。各県の責任で食べられるかどうか判断してほしい。国にも言うし、東京も協力する」と述べた。

 また、菅政権の震災対応について、「私にできることは福島の窮状を国に伝えるだけだ。政治主導というが役人を動かすには各省を横串にした事務次官会議を開くしかない。なぜ開かないのか」と憤りを見せた。

2011.3.25 15:55
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2011年3月26日■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□


2011年3月27日■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□


2011年3月28日■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□


2011年3月29日■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□




2011年3月30日■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

千葉県、旭市産野菜5品目の出荷自粛を要請

2011.3.30 00:17  link

千葉県は29日、東京電力福島第1原発の事故の影響で、旭市産のシュンギク、パセリ、チンゲンサイ、サンチュ、セロリの5品目の葉物野菜から暫定基準値を超える放射性物質が検出されたとして、同市に対し、安全性が確認されるまで出荷を控えるよう要請した。

 県安全農業推進課によると、25日に採取したシュンギクからは放射性ヨウ素が基準値(1キログラムあたり2000ベクレル)の2倍に当たる同4000ベクレル検出されたほか、パセリからは同3700ベクレルが検出されるなどした。

 出荷自粛要請は、県が独自に実施している県産農産物の放射能モニタリング検査に基づいたもので、原子力災害対策特別措置法によるものではない

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基準値の68倍の放射性セシウム 出荷・摂取制限の福島県産ホウレンソウから

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110330/dst11033022380074-n1.htm

厚生労働省は30日、福島県産のホウレンソウやクキタチナなどの野菜から食品衛生法の暫定基準値を超える放射性物質を検出したと発表した。同県大玉 村のホウレンソウから基準値(1キログラム当たり500ベクレル)の68倍にあたる3万4千ベクレルの放射性セシウムが検出された。同県田村市のホウレン ソウからは基準値(1キログラム当たり2千ベクレル)の4・2倍に当たる8400ベクレルの放射性ヨウ素が検出された。

 今回、基準値を超える放射性物質が検出された野菜は、原子力災害対策特別措置法に基づき、「出荷制限」と「摂取制限」がかけられており、市場には流通していない。

  厚労省によると、政府の現地対策本部が28日に採取した43検体の野菜を検査した結果、県内25市町村のホウレンソウ、クキタチナ、ベニサイタイ、シノブ フユナ、サントウナ、ブロッコリー、キャベツ、ミズナ、アブラナなど25検体から基準値を超える放射性物質が検出された。

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土壌への浸透浅い、汚染度に合った対策を (四日市大非常勤講師 河田昌東氏)

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110330/dst11033022250071-n1.htm

食品衛生法の暫定基準値を超える放射性物質が検出された野菜や雑草などは、土壌から吸収したというより、雨水や雪などによる降下物で直接付着したものだと考えられる。

 高い数値が検出された放射性物質の中でも、放射性ヨウ素は量が半分になる半減期が8日と短いので、新たな汚染がなくなれば、3カ月以上たてば問題がなくなる。

 これに対し、注意が必要なのは半減期が約30年と長い放射性セシウムだ。約60年後で4分の1、約90年後でも16分の1残るといわれ、すべてなくなるのは300年後とされる。また、セシウムは生育に必要なカリウムなどと化学的性質が似ているため、野菜が吸収しやすい。

 ただ、チェルノブイリ原発事故による土壌汚染の調査で、セシウムは10年後でもほとんどの土壌表面から約5センチの深さにとどまっていた。25年たった現在でも表面から約20センチの浸透だという。

 汚染した野菜をトラクターなどで畑にすき込んでしまったり、放射性物質を吸収しやすいナタネなどの植物を栽培するため土を起こせば、逆に、表面にとどまっていた放射性物質を深く入り込ませてしまう可能性がある。

今慌てても、福島第1原発の冷却機能は完全に復旧しておらず、放射性物質はいつ飛んでくるか分からない。まずは事態が落ち着くまで待って、具体的な汚染度を調査してから、その汚染度に合った対策に取り組むべきだ。

 放射性物質の拡散は風向きと降雨などに大きく影響され、均一でなくまだら状に起きる。このため、広範囲できめ細かい測定が必要になる。チェルノブイリ原発事故の際は汚染範囲を500メートル区間ずつ区切って、それぞれ測定した。

 仮に汚染レベルが高い所であっても、セシウムの土中への浸透が約10年で5センチ程度だとすると、表面から10センチの土を剥離(はくり)すれば対応は十分だと考える。汚染度が低い所は土壌の入れ替えなど必要なく、野菜をすき込んでも問題はない。

 当面は汚染した農作物の処分も課題だが、汚染した土壌をどう処理するかも長期的な対策が求められる。

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土壌のプルトニウム 重い元素で遠くには飛ばず 人体に影響ないレベル

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110330/dst11033022150069-n1.htm
東京電力福島第1原子力発電所の事故で、敷地内の土壌から微量のプルトニウムが検出された。健康や農作物に影響はないのか。疑問をまとめた。

 Q プルトニウムとは

 A 天然ではほとんど存在しない放射性物質で、呼吸などで体内に入ると骨や肺に沈着し、強い発がん性を帯びる。半減期は非常に長く、体内に入ると放射線を出し続け、排出されにくい。核分裂を起こして膨大なエネルギーを出すため核兵器の材料にもなる

 Q 健康への影響は

  A 28日に検出されたうち事故の影響と考えられるのは2カ所で、濃度は高い方で土壌1キロ当たり0・54ベクレル。過去、海外の核実験の際に国内で観測 されたのと同じレベルで、東電は「通常の土壌中の濃度と同じ。人体に問題になるものではない」と説明している。経済産業省原子力安全・保安院や専門家も 「ただちに健康に影響はない」との見解だ

 Q どこまで飛んでいるのか

 A プルトニウムは重い元素で、今回は遠くには飛ん でいないと考えられている。また、プルトニウムが出す放射線「アルファ線」は、人体に影響は大きいものの空気中では3センチも進めず、紙1枚で遮ることが できるとされる。ただ、東電は今後も土壌を定期的に採取して調べるという

 Q 土壌の放射性物質が周辺の農地や農作物に与える影響も心配だ

  A 土中の水分からの吸収は、葉もの野菜のように空気中の放射性物質が直接付着するより少ないと考えられている。半減期が8日と短いヨウ素や、現状では広 範囲に広がっていないとみられるプルトニウムより、半減期が約30年のセシウムが問題になる。だが、土壌については、どの程度なら安全なのかといった基準 値がないのが現状だ

 Q どう安全を確保する

 A 現在、農林水産省が過去の研究データなどを基に、土から作物に放射性物質 が吸収される度合いを算出している。それを国の暫定基準値や各地の農地から検出された放射性物質の量などと照らし、作付けしても安全かどうか、都道府県に 知らせる方針だ。まずは春の田植えを控えたコメを対象に、セシウムについて調べたいとしている

 Q 収穫物が本当に安全か分からない

 A 原発からの放射性物質の排出がなくならない限り、状況は変化する。農水省は、収穫後も検査が必要だろうとしている

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水深160メートルに放射性物質「生物濃縮の懸念」

文部科学省は、福島第1原発周辺の水深112~160メートルで28日に採取した海水から放射性のヨウ素やセシウムを検出した。いずれも法令が定める濃度限度以下だが、原子力安全委員会は30日、「(魚介で食物連鎖による)生物濃縮の懸念がある」とした。

 原発から沖に約20~30キロの5カ所で採取、うち4カ所で放射性物質を検出した。最大で水1リットル当たりでヨウ素131が2・17ベクレル、セシウム137が8・64ベクレル。

 また文科省は原発から北に約25キロ離れた福島県内で29日に採取した雨やほこりに、1立方メートルあたりヨウ素131を75ベクレル、セシウム137を46ベクレル検出。原子力安全委は「風向きによる一過性の現象で影響はない」とした。

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2011年3月31日■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

出荷停止農家にJAが無利子融資

鹿野道彦農林水産相は31日、福島第1原発の事故による放射能漏れで農畜産物が出荷停止となり、資金繰りが悪化している農家や酪農家に対する支援策 を発表した。農水省の要請を受け、JA(農協)グループ)が無利子融資で資金を供給する。JAは同省が今後示す基準に基づき、東京電力にまとめて損害賠償 を請求する。風評被害についても、基本的に同じ枠組みで損倍請求する方針だ。

 JAは農林中金など農協系金融機関による無利子融資のほか、 農家が購入した飼料や肥料、農薬などの支払い期限の延長を行う。JAと取引のない農家については、農水省が金融機関や資材を取り扱う業者に配慮を要請す る。JAは津波による被害などと合わせて2000億~3000億円を農家や酪農家への融資にまわす方針だ。

 鹿野農水相は「賠償には相当な時間がかかる。できるだけ早く資金を供給するための措置だ」と強調した。政府の資金を使う方法も検討されたが、最終的に一部の農家の風評被害が認められなかった場合の返金などが想定され、仕組みが複雑になるため見送った。

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